働く女性の健康支援
働く女性の健康支援が関心を集めています。女性は女性ホルモンの影響により、年代ごとに様々な健康課題があります。性成熟期と呼ばれる20代から40代にかけての月経に起因する困難な症状やかかりやすい病気、更年期とよばれる40代後半から50代前半にかけての更年期症状・更年期障害等が代表的です。また、働く世代の女性に罹患率が高いのが、乳がんや子宮がんなど女性特有のがんです。
女性が健康で働き続けるためには、女性自身がヘルスリテラシーを高めると同時に、職場においても、女性特有の健康課題について理解を深めることが大切です。近年、従業員の健康支援を経営課題としてとらえる「健康経営」が注目を集めていますが、女性特有の健康課題が、女性にとってのキャリア形成や職場の生産性にも影響を与えていることが知られるようになり、女性特有の健康課題への支援が今後の取り組みとして重要視されるようになってきました。
女性労働協会では、妊娠中又は出産後の女性労働者が安心して働き続けられる職場環境整備のため、企業に対して義務付けられている母性健康管理の推進を長年国から受託し、企業、女性労働者への周知・啓発、相談対応等を実施してきました。また、国の女性就業支援の一環として働く女性の健康保持増進事業を受託し、働く女性の健康支援に関するセミナーへの講師派遣や専門サイトの運営等を実施してきました。
こうした経験と実績を踏まえ、女性が妊娠・出産といったライフイベント及び年代ごとの健康課題に対応し、生涯を通じて、健やかでその能力を活かし、働き続けることを支援しています。
実施事業
セミナー・研修会の受託 (事業主向け)
女性特有の健康課題について、企業様からの依頼を受けて研修会を実施いたします。
女性の健康対策支援をすることにより、女性職員のリテラシーを向上させ、生産性の向上や離職率の低下につなげます。また、職場における女性の健康支援には、管理職の理解が欠かせないことから、女性特有の健康課題について理解し、対処するための、男性を含めた管理職を対象としたセミナーの受託を行っています。
不妊治療保険
いまや5.5組に1組が不妊の検査や治療をしているといわれ、働きながら不妊治療を続ける人が増えています。不妊治療の経済的負担を軽減するため、令和4年4月からは不妊治療の保険適用が始まりました(高度生殖医療と呼ばれる治療は、保険適用外です。)
女性労働協会では、従業員の不妊治療費用を補助する事業主様を対象に、不妊治療保険のご案内を行っています。企業の皆様には、従業員の健康支援の一環としてご活用ください。
また、女性労働者が不妊治療に備える保険もありますのでご参考になさってください。